10w No.1 Jacket

12

D•Brown


10w No.1 Jacket

No: 17307
Price: ¥ 58,000+tax
Col: D•Brown
Size: 1,2,3,4
Main fabric: 10wale Corduroy / Brisbane Moss / UK
Country of origin: Japan11


アメリカントラッドの世界には1型 (No.1)と呼ばれるモデルがある。

からいラペルロールのフロント段返りから裾につながるラインは、あくまでも自然なカッタウェイを描く。
そしてナチュラルショルダーは薄く仕上げる。
もちろんセンターベントだ。

私が考えるHeavy Dutyに相応しいジャケットといえば、やはりNo.1は外せない。

ウエストダーツが無く直線的なシルエットを指してサック(麻袋)と人々が呼んだこのモデルはその歴史も古く、1918年に米国Brooks Brothersが発表した「No.1 Sack Suit」にまで遡ることになる。
その後、日本においても60年代に流行した伝説のブランド。VANのブレザーもやはり1型の範疇と言えます。
そして、現在においてもTHOM BROWNEをはじめ、多くのデザイナーが影響を受けていると言われています。

そんな歴史のある1型を私なりの解釈で、T&S流に組み立てました。

素材に関しては「Brisbane Moss」社の10wale Corduroy を採用しています。
歴史あるこの素材を伝統のテーラード技術で仕立てる。それは時間と手間をかけて総毛芯仕立てにて縫製することを意味する。通常、高級スーツの仕立てに用いられる手法を、コットンジャケットに採用しようというわけである。

ウールと違って、コットンは一筋縄ではいかない、、、ドレスクロージング出身の私が、どうしても凝ってしまう悪い癖が出た。

そんな難易度の高いお願いをしたのは「NASU夢工房」さん。
2016年秋冬シーズンにも、同様のお願いをしており、快く引き受けてくれた。
(それぞれをクリックいただくと、過去記事ではありますが説明ページになります。なお、縫製に関しては昨年の手法になっており、本年とは違うものになります。)

また、同じデザインでHarris Tweedを使用したモデルがありますが、そちらの方が着用感は良いです。しかし、このBrisbane Mossのジャケットには、他のヘビージャケットと同様に着込むほどに身体に馴染んでくる「Only One」の着用感が将来待っている。
どちらにするか選択を悩むところだ。


【左写真】T&Sヘビージャケットに見られる「ネックDカン」のディテールをジャケットにも搭載。

【右写真】ヘビージャケットにも採用しているT&Sオリジナル釦
水牛の骨に染色を施してから、色を落とすことで完成する。この釦には独特の表情がある。

フロントは1型の特徴から、ラペルロールが薄くてからめに設定してあります。
その関係で2ツ釦に見えますが、3ツ釦段返りです。

3ツ釦段返りは中1ツ掛けをスタイルとします。
胸ポケットはウェルトポケット。そして、ウェルトシームは6mmでシャープな印象を与え、全体を引き締めています。

また、肩パッドを使用せずに、毛芯でショルダーラインから背面のシルエットを保型しています。
さらに袖山に関しては、通常使用するユキワタを廃し、ナチュラルな形状に仕上げています。
このように肩まわりをデフォルメせずに自然に仕上げるのもTAKE & SONS の特徴です。

【左写真】腰ポケットは通常はフラップポケットですが、T&Sではダーツ入りのパッチポケットを採用しています。

【右写真】袖口は2ツ釦。これも1型のディテールです。

洋服は前身頃と後身頃で「振り子」に例えられますが、そのブレることの許されない支点を決めるのが衿です。
この商品は上の写真のように切り替えの無い、棒衿と呼ばれる1枚衿を採用しています。これは極めて難易度の高い衿作りで「ブレることの許されない支点を決める」ことを可能にした衿です。
ブレない衿で、しっかりフィットゾーン(ネック側3cmくらいの帯状エリア)を身体に着地させ、肩先をやや身体から浮かすことで、軽い着心地が生まれます。
一般的に綿素材の場合はクセ処理ができない関係で、衿腰部分にハギ目がある簡易的な作りになります。

【左写真】その結果、衿裏側には「ヒゲ」と呼ばれるテーラーに見られるディテールがあります。

【右写真】アームホール(袖付け根)と、肩線を裏から見た状態です。
いずれも「手まつり」が施されているのが分かると思います。
表側、裏側共に、この部分に関しては着心地に大きく影響するエリアで、パターンの設計と縫製技術も気を使うところです。

特に表側に関しては、「イセ込み」や「クセ取り」といったテクニックを多用し、立体的に作る部分です。当然、裏側も同じようにしなければ着心地に悪影響を及ぼします。

私は、表側同様の容積を裏側にも確保することを目的にしています。それをクリアするには手縫いでないと出来ないんです、、、ホント、職人さんあっての作りです。
また、手縫いは縫い目が柔らかく、着心地に対する配慮にもなります。

T&Sネームと、Brisbane Mossのネーム。

ネックにT&Sネームが付いていますが、他のモデルと違うのはファブリックネームの位置になります。あえて内ポケット位置に移動させているのは、これもまた着用に対する配慮からです。

背中(特に肩甲骨付近)は人間の動作の中でも、一番と言って良い程に皮膚の伸縮がある部位になります。
この運動量を補うべく、裏地の背中心には「キセ」と呼ばれるプリーツが存在します。この分量を縫い塞ぐことを防いだからです。

ここで、ポイントがあります。では「何故ジャケットだけなのか?」ということ。
他のヘビージャケットよりも、身体に近い位置で着てもらいたい。つまり程よいフィット感でご着用いただきたいのである。

それは「男の身嗜みで、エレガント」だと、私は考えます。


  • 多少の寸法の誤差、および個体差がありますが、全て検品済みで許容内での変動になります。ご了承下さい。
  • お使いのPC環境によって、色の再現性が異なる場合がございます。
  • コーデュロイを含む起毛素材は、ホコリが付きやすいことが挙げられます。
    また、起毛素材には毛並みがあり、この商品は逆毛にて裁断縫製されています。
    ホコリなどを取る際のブラッシングは下から上に、毛並みに合わせてブラッシングをお願い致します。

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