“号” と “OZ”

T & Sの商品は、ますますGear化してきているように思う。
作るのが半端なく大変なんです。もう日本では作れないでしょうね、、、手間がかかりすぎて。
現代版ヘビーデューティーとも云うべきスタイルを目指す私にとって、洋服のGear化は自然なことなのでしょう。
そして行き着く先はバッグですね。これは17AWに向けて考えており、日本で制作する予定で打ち合わせを開始するところです。

 

そんな折、愛用のKermit Chairの生地が切れてしまいました!
生地の裏を見ると裁ちっぱなしなんですね、、、これでは糸が抜けてほつれてしまいます。
我々の業界用語で「パンク」と言いますが、こうなると修復は不可能です。

「さて、どうしよう、、、」
まずは検索と思い、ネットを見ると皆さま色々されていますね。凄いです!
自作されている方も多くお見受けされました。

となれば「私も作らなきゃ」と思い立つしかありません。
バッグの件もありますし、厚手の生地でも探してみようかと。

まず真っ先に浮かんだのは、帆布です。もしくはイギリスのヘビーコットン。
帆布は生地厚を「号」で表し、ウエイトは「g/㎡」で表記します。
もう一方は「oz(オンス)」と「g/yd2」です。デニムもオンス表記ですね。

名称未設定

これを「g/㎡」に置き換えて大体同じ場所に配置するとこのようになります。
*1オンスは約28.3g/yd2 1 平方ヤードは0.84㎡

私の知る限り、オンス表示のものは24オンスが最厚になります。
こうやって見ると、帆布の厚みは半端ないですね。事実、3号以上の厚みを作るのは、大変な技術を要するために、日本においても数社のみ制作できると言われています。
3号が船舶のハッチカバー、2号がレスキュー関連、1号は馬具に使用されるそうです。

ちなみに、16AWで使用したHarris Tweedは500g/m(平方メートル表記ではなく、メートル表記です。これはランニングメーターといって生地巾×1mのウエイト表記)なので、換算すると333g/㎡です。なんと10オンスそこそこしかないんですね、、、しかし洋服の場合はそれでも十分にヘビーです。なんといってもHarris Tweedですから。
さらに、泥染めの帆布も使用しましたね。これは11号帆布をベースにしていました。
換算表で見ると同じウエイトゾーンに位置します。こうやって商品のキャラクターをヘビージャケットと設定した場合の一つの目安として感覚値とは別の判断材料としてウエイトは意識しています。
このレベルの生地を使用して、構造も複雑にしたのがT & Sのヘビージャケットの基準なんですが、ジャケットの重みはやはりヘビーになります。これがジャケットの味わいを作り出すのです。

デニムの場合は10オンスまでをライトオンス。一般的には14オンスくらいでしょうか。そして20オンスからはヘビーオンスと呼ばれます。ただ厚ければ良いということではないので、ヘビーオンスくらいになると生地は強度があっても、地縫い糸が先に切れたり、縫製が付いて行かないケースもあります。

アメリカでは、石炭を運ぶためのキャンバストートが古くからありますね。コールバッグと呼ばれますが、例えばESTEX社のそれは18オンスです。
アメリカといえば、巨匠Filson。目的のために作られたヘビージャケットはTin Clothが使用されています。これは15オンス。
このあたりまで来ると、極めて特殊ですね。
私もハンティングを始めることになれば T & Sで18オンスのジャケットが登場するかもしれません。いや、腕が曲がらないかもしれませんね。生地が固すぎて、、、

 

Kermit Chairの張り替えを記事にするつもりが “号”と“オンス” について長々と書いてしまいました。なので題名も変えましたが、Kermit Chair関連ということで、写真は残しておきます。
張り替えに関しては、また次回!

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